松井証券とは・基本情報

松井証券とは
松井証券は、1918年に創業した老舗の証券会社で、もともとは創業者の名前をとって「松井房吉商店」という名称でした。その後、100年以上の証券業の歴史を持ち、1998年に業界初となる本格的なインターネット取引「ネットストック」を開始しました。松井証券は「顧客中心主義」の経営理念に基づき、様々な業界初のサービスを提供してきたことで知られています。
インターネット専業になってからは、商品の整理が進み、現在では株式を中心にしつつ、投資信託やFX、REITなど幅広い金融商品を取り扱っています。また、システムの安定化に向けた取り組みや、セキュリティ対策なども評価されており、インターネット事業にいち早く乗り出した証券会社としてノウハウの高さや各ツールには定評があります。このように松井証券は、老舗でありつつも常に革新性を持つ事業スタイルに対して、投資家から信頼と期待が寄せられているのが特徴です。
松井証券の基本情報
松井証券は、株式会社マツイ・セキュリティーズが運営している、国内外の株式取引や投資信託、FX、先物オプションなど、幅広い投資商品を取り扱っている証券会社です。2023年3月時点で約160万口座を保有しており、幅広い層に支持されています。
取り扱っている商品は、日本株や米国株、投資信託、FX、先物オプション、NISAやつみたてNISA、iDeCo、株式・現物取引、株式・信用取引、投資信託・MMFなど多岐にわたります。また、投資信託数は1,500本以上となっており、IPO実績は2021年に56社がありますが、ミニ株の取り扱いはありません。
現物手数料は、1日定額制で、10万円や50万円の取引では0円、100万円の取引では1,100円、200万円の取引では2,200円となり、1億円以上の取引では110,000円が上限となっています。また、NISA・積立NISAの取引にも対応しています。
以上のように、松井証券は幅広い投資商品を取り扱っており、初心者から上級者まで利用できる証券会社です。これからも松井証券の詳細を見ていきましょう。
松井証券の主な特徴

ボックスレートでお得な手数料
松井証券の最大の特徴は、取引手数料の安さです。その手数料体系は「ボックスレート」と呼ばれる独自のシステムを採用しています。このボックスレートは、1日の約定代金合計に応じた手数料を設定する方法で、非常にわかりやすく、お得に利用できます。
具体的には、1日当たりの約定代金が50万円までであれば手数料が0円となります。これは、「1日いくら売買したから手数料が◯円」というシンプルな形態で、取引回数が多くても約定代金が低ければ手数料が無料になります。ただし、一日信用取引はボックスレートの対象外ですが、その手数料は約定代金に関わらず全て無料です。
例えば、5万円の銘柄を買い、その日のうちに5万円で売った場合、買いと売りの合計約定代金が10万円となりますが、この場合でも手数料は無料となります。
このように、松井証券のボックスレートは、初心者や資金の少ない投資家にも利用しやすい手数料体系です。手数料の安さは投資の収益率に直接影響し、コストを気にせずに投資ができるため、松井証券を選ぶメリットとなっています。
NISAの株式手数料が0円!
松井証券では、NISA(少額投資非課税制度)口座を利用した株式投資で手数料が0円となっています。これにより、初心者でも手軽に始められることが大きなメリットです。さらに、節税効果もあり、利益が非課税になるため、投資初心者には特におすすめの制度と言えます。ただし、非課税期間は5年間で、その後の取引には手数料が適用される点には注意が必要です。
投資信託の現金還元サービス
松井証券では、2020年に業界初となる「投資信託 毎月現金還元サービス」を開始しました。このサービスは、松井証券で投資信託を保有しているだけで、証券会社が受け取る「信託報酬」の一部を投資家に現金で還元するものです。
対象となるのは、信託報酬が0.3%(税抜)を超える投資信託で、還元率は年間最大0.7%となります。ETFやiDeCoで保有している投資信託は対象外ですが、松井証券以外で購入した投資信託も還元の対象となります。また、他社からの投資信託移管時にかかる手数料も全額負担する「移管手数料負担サービス」があります。
例えば、3000万円分の投資信託を保有している場合、還元される現金は年間最大で約12万円にもなります。この現金還元は分配金とは別に受け取れるため、投資家にとっては大きなメリットとなります。
投資信託の現金還元サービスを活用すれば、保有しているだけで現金が還元されるため、投資家にとっては非常に魅力的なサービスです。松井証券で口座を開設し、対象となる投資信託を保有することで、このサービスを受けることができます。
現物取引のPTS取引(夜間取引)が可能
松井証券では、PTS取引(夜間取引)が利用できます。これは証券取引所が開いていない夜間に、証券会社の取引システムで株式取引ができるシステムです。デイタイム・セッション(08:20〜15:30)とナイトタイム・セッション(17:30〜23:59)が設けられており、現物取引のみが可能です。
PTS取引の特徴は、取引所が開いている9時から15時の間に取引ができない人でも参加できることや、夜間だけでなく朝の8:20から取引ができることです。また、決算発表が多く行われる15時以降に素早く対応ができるため、情報に敏感なトレーダーにとって有益です。
松井証券では、ジャパンネクスト証券会社が運営している「J-Market」でPTS取引が可能です。取引手数料は日中の通常取引時間と同様で、追加の費用はかかりません。注文方法も簡単で、取引画面で市場欄を「PTSJ」に設定するだけです。
ナイトセッションによる手数料は翌営業日扱いとなりますが、通常の取引と変わりなく安心して取引できます。取引所の時間外に取引ができるPTSは、昼間にお仕事をしているトレーダーにとって、大変便利な取引システムです。
少額からでもはじめられる「松井証券 MATSUI FX」
松井証券の「MATSUI FX」は、初心者でも手軽に始められるFX取引サービスです。なんと最低取引額が100円からと、少額でも取引が可能です。さらに、業界最低水準のスプレッドを提供しており、コスト面でも非常に魅力的です。
また、「FXトレーダー・プラス」や「松井証券 FXアプリ」といった専用のツール・アプリも用意されています。これらのツールを使うことで、情報配信サービスや電話サポートなど、FX初心者にも親切なサポートが受けられます。
総合口座と同時にFX口座も開設することができるため、株式や投資信託などと一緒に、幅広い投資商品を取り扱うことが可能です。これにより、投資のリスクを分散させたり、より効果的な資産運用ができるようになります。
初心者はもちろん、FXに慣れた方にも使いやすい「松井証券 MATSUI FX」は、投資家にとって魅力的なサービスと言えるでしょう。
松井証券のポイントサービス!
松井証券のポイントサービスは、投資家にとって大変魅力的なものです。投資信託の保有・購入や、「MATSUI SECURITIES CARD」という松井証券が発行するクレジットカードを利用することで、ポイントが貯まります1。貯まったポイントは、Amazonギフト券や商品との交換に使えるだけでなく、投資信託の積立にも活用できるのです。
さらに、松井証券は信託報酬の一部を顧客に現金で還元するサービスを提供しています2。信託報酬の上限を年率0.3%(税抜)と定め、それを超えた分を還元するというものです。2022年1月4日からは、ポイント還元も可能で、還元率が10%上乗せされます。
対象となる投資信託は、松井証券が受け取る信託報酬が0.3%を超えるもので、2022年11月時点で1,223に上ります。他社で投資信託を購入した場合でも、松井証券へ移し替えることでこのサービスを利用できます。移し替えの際の手数料も松井証券が負担してくれるため、非常にお得です。
松井証券では、マツイセキュリティーズカードというクレジットカードも発行しており、このカードでのショッピングによってもポイントが貯まります3。ポイントは100ポイント100円として、投資信託の購入などに利用できます。また、新規口座開設などの条件を満たすと、キャンペーンでポイントが付与されることもあります。
投資信託の購入時の手数料も、消費税分を除いて全額ポイントバックされるため、実質無料となります4。初心者にとっても、このポイントサービスは非常に使いやすく、お得な制度といえるでしょう。
25歳以下は取引手数料(現物・信用)が無料
松井証券では、25歳以下の方に特典があります。なんと、株式取引のボックスレート手数料が無料になるんです。この特典は、現物取引と信用取引の両方に適用されます。つまり、25歳以下の方は、取引の金額に関わらず、無制限に手数料が無料となります。
この特典は、若い世代にとって大変魅力的でしょう。まだ経済的に余裕がない方でも、手数料を気にせず、積極的に投資ができるのです。ただし、一日信用取引、NISA口座・ジュニアNISAでのお取引、単元未満株の売却、立会外分売での買付、電話でのお取引は、別の手数料体系が適用されるため、注意が必要です。
この無料手数料サービスは、2021年5月6日(木)取引分からスタートしました。25歳以下の若年層の方で、将来に向けた資産形成を考えている方には、松井証券がおすすめのネット証券会社と言えるでしょう。
ロボアドバイザー「投信工房」
松井証券の魅力のひとつは、ロボアドバイザー「投信工房」が利用できることです。このサービスは、投資初心者にも分かりやすく、プロの投資家が選定したポートフォリオを作成できます。
投信工房の特徴は以下の通りです。
- 8つの簡単な質問に答えるだけで、自分に合った投資銘柄を探せる
- 毎月設定額を自動入金して取引できる
- 最低投資額は100円から利用できる
- 運用ボタンを押すだけで、ほったらかしで自動積立が可能
- 自動リバランス設定ができる
- 信託報酬等のコストは年率0.34%(税込0.37%)のみ
投信工房はアドバイス型のロボアドバイザーで、投資一任型ではないため、自分で投資信託を購入する必要があります。その分、手数料は低く、年率0.37%(税込)となっています。
また、松井証券では、新しく投資信託を購入したい方向けの「投信提案ロボ」や、所有している投資信託を5つの項目で審査する「投信見直しロボ」も提供されており、これらのサービスも簡単に利用できます。
ロボアドバイザー「投信工房」を利用すれば、投資初心者でも安心して投資を始められます。長期的な資産形成を目指す方には、松井証券のロボアドバイザーがおすすめです。
松井証券のメリット

スマホアプリで簡単に取引できる
松井証券の大きな魅力のひとつは、スマホアプリが充実していることです。松井証券では、株取引や先物・オプション取引、FX取引、投資信託取引など、幅広い取引がスマホアプリを利用して簡単に行えます。このような取引が可能なスマホアプリは以下の通りです。
- 株アプリ:外出先でも株価情報や取引ができるスマホ用アプリです。
- 株touch:株式、先物・オプション取引対応したスマホ用アプリで、アクティブトレーダー向けの機能も充実しています。
- 投信アプリ:投資信託の購入・運用が一括管理できるスマホ用アプリです。
- 松井証券FXアプリ:FX取引を行うことができるスマホ用アプリです。
これらのアプリはすべて無料で利用でき、iPhoneやAndroidに対応しています。アプリの操作性も良く、初めての方でもすぐに取引ができるようになります。
また、松井証券のスマホアプリでは、リアルタイムで株価や口座情報の確認ができるだけでなく、最新ニュースや分析用の多彩なテクニカルチャートなど、投資家にとって有益な情報も提供されています。
このように、松井証券のスマホアプリは、外出先でも手軽に投資ができるため、多くの投資家にとって大変便利なツールと言えるでしょう。
豊富な無料ツール
松井証券の魅力の一つは、豊富な無料ツールが利用できることです。これにより、初心者から上級者まで幅広い投資家が、効率的に投資活動を行うことができます。
例えば、「ネットストック・ハイスピード」は、高機能トレーディングツールとして、最短1クリックで発注ができたり、複数銘柄のチャートを一括表示できる「マルチチャートボード」があります。さらに、注目銘柄やテーマを紹介するランキング情報や口座管理がリアルタイムでチェックできる機能もあります。
また、スマートフォンアプリ「松井証券 株アプリ」では、外出先でも簡単に株価情報をチェックし、取引ができます。シンプル注文や詳細注文のほか、株主優待やテーマなど多彩な観点から銘柄を検索できる「銘柄検索」機能も充実しています。
さらに、「投信アプリ」では、投資信託の購入や運用が一括管理できる便利な機能を提供しています。松井証券のラインナップには、他にも初心者向けのリアルタイム株価情報検索ツール「株価ボード」や音声情報サービス「株価教えて!by松井証券」など、さまざまなニーズに対応した無料ツールが揃っています。
これらのツールを活用すれば、投資初心者でも効果的に情報収集や分析ができ、投資の成功に繋げることが期待できます。また、上級者にとっても、より効率的な投資活動が可能になるでしょう。松井証券の豊富な無料ツールは、幅広い投資家にとって大きなメリットと言えます。
「一日信用取引」は売買手数料が無料
松井証券が提供する「一日信用取引」は、デイトレード専用の信用取引サービスです。このサービスの最大のメリットは、売買手数料が無料であることです。一日信用取引を利用すれば、約定代金に関係なく、一日のうちに何度でも取引ができます。
この手数料無料のサービスは、アクティブなトレーダーやデイトレーダーにとって非常に魅力的です。資金を効率的に活用し、小さな値幅での取引を繰り返すことが可能となります。これにより、投資家はより多くの取引チャンスを得ることができ、利益を最大化することが期待できます。
IPOの申し込み時の資金拘束なし
松井証券のメリットの一つに、IPO(新規公開株)の申し込み時に資金の拘束がない点が挙げられます。これは、申し込み時に指定の金額を口座に残しておかなければならないという制約がないということです。
資金拘束がないため、投資家はIPOに申し込む際に他の投資に使える資金を減らすことなく、より多くのIPO案件に参加することが可能です。ただし、この制度がもたらすデメリットとして、当選確率が低くなる可能性があります。資金拘束がないため、気軽に申し込む人が増え、競争が激しくなるからです。
しかし、松井証券のIPOは完全平等抽選を採用しているため、資金が少ない個人投資家でも公平にチャンスが与えられます。この点は、初心者投資家や少額投資家にとって非常に魅力的な要素と言えるでしょう。
手厚いサポート体制
松井証券のメリットのひとつとして、手厚いサポート体制が挙げられます。オペレーターによる電話応対を行っており、個別の質問などに直接対応してくれます。さらに、「リモートサービス」という画面共有を使った操作説明も提供しており、インターネットに不慣れな方にも便利です。
また、WEBサイトから専用フォームでの問い合わせも可能で、原則24時間対応してくれるため、仕事で忙しい方でも安心です。この手厚いサポート体制は外部審査でも高く評価されており、HDI-Japan(ヘルプデスク協会)主催の「証券会社問い合わせ窓口格付け」で9年連続3つ星を獲得しています。
さらに、J.D.パワーが主催する顧客満足度調査でも、2020年と2021年に連続で第1位を受賞しています。これだけの実績があることから、松井証券は初心者から上級者まで幅広く利用されています。
手厚いサポート体制により、投資関連の質問や悩みに専門スタッフが無料で対応してくれるほか、QUICKリサーチネットも無料で利用できます。こうした無料サポートを提供しているネット証券は珍しく、松井証券を選ぶことで、安心して投資に取り組むことができるでしょう。
クレジットカードでポイントサービス
松井証券では、自社が発行するクレジットカード「MATSUI SECURITIES CARD」を利用することで、お得なポイントサービスが利用できます。通常のショッピングでカードを使用すると、利用金額の0.5%が松井証券ポイントとして還元されます。具体的には、月間カードショッピング利用合計金額200円(税込)ごとに1ポイントが貯まります。
この貯まったポイントは、投資信託の購入や積立に活用できるため、元手資金0円から投資を始めることができます。さらに、ポイント投資の自動積立設定を行うことで、ポイントの失効を防ぐことができ、無理なく投資を継続できます。
また、「MATSUI SECURITIES CARD」は、国際ブランドのマスターカードを搭載しており、Apple PayやGoogle Payにも対応しています。これにより、スマートフォンでの電子決済がさらに便利になります。
時期によっては、新規口座開設キャンペーンなどでポイントが付与されることもありますので、積極的に活用して投資を始めましょう。
松井証券のデメリット

投資信託の取扱本数が少ない
松井証券の投資信託の取扱本数は、1,637本となっています。これは他のネット証券と比較すると、やや少なめの数と言えます。例えば、SBI証券は2,658本、楽天証券は2,644本もの投資信託を取り扱っており、選択肢が豊富で投資チャンスが増えることが期待できます。
しかし、投資信託の取扱本数が多すぎると、どの銘柄を選ぶべきか迷ってしまうこともあります。そういった方にとっては、松井証券の取扱本数の少なさは、必ずしも大きなデメリットとはなりません。一方で、投資経験がある程度あり、自分に合った投資信託を選びたいと考える方には、SBI証券や楽天証券で探すことをおすすめします。
また、松井証券では「投信サポート」という専門ダイヤルを利用できます。投資信託の銘柄選びや、投資先情報など、投資信託に関するさまざまな情報が提供されるため、初心者にも役立つサポートが受けられます。ただし、投資信託の取扱本数が少ないことは、ある程度の制約があると認識しておくことが重要です。
外国株式の取引が煩雑
松井証券には多くのメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。その一つが、外国株式の取引が煩雑であることです。松井証券の通常の口座では、外国株式の取引を行うことはできません。
この点がデメリットとなることもありますが、松井証券に口座を持つ投資家は、外国証券取引兼累積投資口座を別途パソコン上で申し込むことで、外国株式の取引が可能になります。
しかしながら、この追加手続きが必要であることや、携帯端末専用口座の会員が外国証券取引兼累積投資口座を開設できないため、パソコン会員への切り替えが求められることがデメリットとされています。
手数料が割高
松井証券は、1日の約定代金が50万円までの取引において手数料が無料となっていますが、それを超えると手数料が割高になるというデメリットがあります。例えば、他のネット証券と比較してみると、SBI証券や楽天証券は100万円まで手数料が無料ですが、松井証券では50万円を超えると1,100円の手数料がかかります。
しかし、25歳以下の方や年齢に関わらず50万円以下の取引がメインの方にとっては、手数料が無料であることが大きなメリットとなります。特に初心者や若い投資家にとっては、取引を始めやすい環境が整っていると言えるでしょう。
ただし、取引金額が大きい場合は手数料が割高になることを考慮して、他のネット証券と比較検討することが重要です。例えば楽天証券では、100万円までの手数料が535円、150万円までが640円、3,000万円までが1,013円と、松井証券よりも手数料が安く設定されています。
松井証券は、1日の取引金額が50万円までであれば手数料が無料というメリットがありますが、それ以上の金額で取引を頻繁に行う場合には、他のネット証券と比較して手数料が割高と感じることがあるでしょう。投資スタイルや取引金額に応じて、最適な証券会社を選ぶことが大切です。
1日の約定合計金額 松井証券 楽天証券
50万円 0円 275円
100万円 1,100円 535円
200万円 2,200円 1,013円
300万円 3,300円 1,013円
ツールの数の多さ
松井証券は、取引ツールが豊富であることがメリットの一つですが、同時にツールの数の多さがデメリットとして感じられることもあります。各ツールが独立しているため、機能を使いたい場合にはそれぞれのアプリやウェブサイトを開かなければならず、手間がかかります。
例えば、株価ボードやチャートを確認するためにアプリを開いたり、情報収集用のアプリを利用したり、オンライン取引用アプリで取引を行ったりする必要があります。急いで取引をしたい場合、このような操作が不便に感じられることがあります。
他の証券会社では、取引に必要な機能が一括で入っているアプリを提供していることが多いです。松井証券では、必要な機能に絞り込んだツールだけを利用して最適化できるメリットはあるものの、操作面や管理面で使いにくさを感じるユーザーもいるようです。この点については、今後の改善が望まれています。
松井証券の取引手数料・取扱商品

松井証券の取引手数料は、取引金額に応じて変わります。具体的には以下のような手数料体系です。
現物手数料(1日定額制)
- 10万円まで:0円
- 50万円まで:0円
- 100万円まで:1,100円
- 200万円まで:2,200円
- ~1億円:100万円単位で1,100円加算
- 1億円~:110,000円(上限)
特に注目すべきは、50万円未満の取引では手数料が無料になる点です。また、25歳未満の方は、26歳になる月の最終営業日取引分まで手数料が無料になります。
NISAの株式手数料
松井証券では、NISA口座での株式取引が恒久的に手数料0円となっています。ただし、年間120万円の取引が上限ですが、買いも売りも手数料が無料になります。
他にも、NISA口座内での売買手数料が無料になっている主要なネット証券会社がいくつかあります。
- 松井証券
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
NISA口座は、税金も無料で、上記の証券会社では手数料も無料になるため、年間で考えると大きな節約になります。
取扱商品
松井証券では、国内株式、投資信託、外国株式、外国為替証拠金取引(FX)、株式公開(IPO)など、多様な投資商品を取り扱っています。これにより、投資家のニーズに幅広く対応できると言われています。
松井証券では、さまざまな取引商品を取り扱っています。主な取扱商品は以下の通りです。
株式・現物取引
投資家が自己資金で株式を売買する取引です。主に東京証券取引所に上場されている国内株式が対象で、現物取引、PTS(証券取引所を経由せずPTS市場での取引)、IPO(新規公開株購入)、PO(公募、売出株購入)、立会外分売(大量の売り注文が取引時間外に売却される物の購入)、貸株サービス(顧客が保有する株を松井証券に貸し出し、貸株料が受け取れるサービス)などがあります。
株式・信用取引
現金や株式を保証金として預託し、株式の購入代金や空売りのための株式を借りて取引するものです。保証金以上の取引ができるため、レバレッジ効果も期待できます。制度信用取引(返済期限が6か月の信用取引)、無期限信用取引(実質無期限の信用取引)、一日信用取引(返済期限が当日の信用取引)があります。
投資信託・MMF
複数の投資家から集められた資金をプロが運用するファンドのことです。投資信託や米ドルMMFなどが取り扱われています。
先物・オプション取引
松井証券では、指数先物と呼ばれる商品や、権利の売買を行うオプション取引が扱われています。
取引手数料については、商品や取引方法によって異なりますが、公式サイトで詳細情報が確認できます。特に注目すべきは、NISAの株式手数料が0円という点です。これにより、NISA口座を利用する投資家にとっては非常に魅力的なサービスとなっています。
松井証券の取扱商品は多岐にわたり、投資スタイルやニーズに合わせて選ぶことができます。公式サイトや参考サイトをチェックして、自分に合った取引商品を見つけてみてください。
松井証券の評判・口コミ

良い評判・口コミ
松井証券を利用しているユーザーからは、いくつかの良い評判・口コミが寄せられています。40代男性は、「デイトレだとお得で便利!」と評価し、一日信用取引が金利以外の手数料が無料であることや、本来空売りできない銘柄もプレミアム空売りで売れる点を高く評価しています。
また、30代男性は「少額取引ならお得!」と述べており、手数料が無料であることが非常にありがたいと感じています。さらに、株の取引がスマホアプリから直感的に行えることも好評で、初めてでも迷わずに使えるとのことです。
60代女性の口コミでは、発注を小刻みに行いたい時に便利であることや、夜間取引(PTS)ができる点が良いと評価されています。特に、パスワードのメモリー機能がお勧めだと言っています。
20代女性は、アプリの画面が見やすくて便利であることや、分からないことがあっても電話で聞けるので初心者でも安心して利用できるという意見を述べています。
これらの良い評判・口コミからもわかるように、松井証券はデイトレや少額取引を行いたい方、またスマホアプリで手軽に取引を行いたい方におすすめの証券会社と言えます。
悪い評判・口コミ
松井証券について、悪い評判や口コミも見受けられます。一部のユーザーからは、投資信託の取扱数が少ないという指摘があります。松井証券では、主要な投資信託を取り扱っていますが、他社に比べてラインナップが限定的であると感じる方もいるようです。投資信託に力を入れている他の証券会社を検討している場合、松井証券の取扱い投信数には物足りなさを感じるかもしれません。
また、操作方法に慣れるまで大変という意見もあります。松井証券の取引ツールは、豊富な機能を備えていますが、初めて利用するユーザーにとっては操作に戸惑うことがあるようです。ただし、慣れれば使いやすくなるとの声もありますので、使い続けることで操作性の問題は解消されることが期待できます。
その他、一部のユーザーからは手数料が割高だという意見も見受けられます。特に、高額取引を行う場合、他社と比較して手数料が高く感じることがあるようです。しかし、50万円までの取引では手数料が魅力的であるため、取引金額によっては満足度が異なることがわかります。
以上のように、松井証券には良い評判だけでなく、悪い評判や口コミも存在します。投資スタイルや取引金額、投資対象などによって、松井証券が最適な証券会社であるかどうかは異なります。自分に合った証券会社を選ぶために、良い評判と悪い評判の両方を参考にすることが大切です。
松井証券のお得なキャンペーン

松井証券では、お客様に利益を享受していただくためのさまざまなキャンペーンを開催しています。
公式サイト(https://www.matsui.co.jp/campaign/)
によると、以下のキャンペーンが開催されています。
初心者限定!取引手数料無料キャンペーン
- 松井証券で初めて口座を開設した方を対象に、現物取引の手数料が最大3ヶ月間無料になるキャンペーンです。
- 期間中にIPOやNISAの取引も行えます。
新規口座開設キャンペーン
- 新規で口座を開設した方に、最大20,000円分の現金がもらえるキャンペーンです。
- 口座開設後、一定金額以上の取引を行うことで、現金がプレゼントされます。
松井証券ポイントサービス
- 取引を行うことでポイントが貯まり、貯まったポイントは現金やギフト券などに交換することができます。
- ポイントの付与率は取引金額によって異なります。
投資信託の現金還元キャンペーン
- 投資信託を購入することで、購入金額の一部が現金還元されるキャンペーンです。
- 還元率は選択する投資信託によって異なります。
IPO(新規公開株)応募資金拘束ゼロキャンペーン
- IPOに申し込む際に、資金拘束がないキャンペーンです。
- 応募後、当選した場合のみ資金を用意すればよいので、他の取引に資金を回すことができます。
これらのキャンペーンは、開催期間が長いものから順に紹介しています。詳細や適用条件については、松井証券の公式サイトを確認してください。キャンペーンを利用すれば、取引コストを抑えることができ、投資効果を高めることが期待できます。
松井証券に関するよくある質問

Q1.松井証券の口座開設はどれくらい時間がかかりますか?
松井証券の口座開設は、オンラインで申し込みを行った場合、審査に通常2~3営業日かかります。審査が完了し、口座が開設されると、メールや郵送でお知らせが届きます。
Q2.松井証券の取引手数料は他社に比べてどうですか?
松井証券の取引手数料は、競合他社に比べて安いとされています。特に、NISAの株式手数料が0円となっており、コストを抑えたい投資家におすすめです。
Q3.松井証券の取引ツールは使いやすいですか?
松井証券の取引ツールは、初心者にも扱いやすいデザインで、豊富な機能が揃っています。スマホアプリも提供されており、いつでもどこでも取引が可能です。
Q4.松井証券のサポート体制はどうですか?
松井証券では、電話やウェブサイトを通じて手厚いサポートが提供されています。また、各種セミナーや投資情報も充実しており、投資初心者にも安心です。
Q5.松井証券の取扱商品は豊富ですか?
松井証券では、国内株式や投資信託、外国株式、債券、先物・オプション取引など、多彩な商品が取り扱われています。ただし、投資信託の取扱本数は他社に比べて少ないとされています。
以上のように、松井証券に関するよくある質問に対する回答をまとめました。これらの情報を参考に、松井証券が自分に合った証券会社かどうか判断してみてください。
松井証券がおすすめな人

松井証券は、手数料を抑えたい方や初心者でも安心して取引ができるサポートが手厚い証券会社です。具体的に、どんな人に松井証券がおすすめか、以下にまとめました。
コストを安く抑えたい人
松井証券は、手数料が無料で、情報ツールも無料で使えます。そのため、コスト面を気にする人には最適な証券会社です。口座開設をしておいて損はありません。
情報ツールをしっかり使いたい人
松井証券では、豊富な無料ツールが提供されており、投資家が充実した情報を得られる環境が整っています。情報ツールを活用して投資を行いたい方にもおすすめです。
デイトレーダー
松井証券の「一日信用取引」は、売買手数料が無料になります。回転数の多いデイトレードのネックである手数料を抑えたいアクティブトレーダーには、開けておきたい口座です。
25歳以下の人
松井証券では、25歳以下の人は現物取引手数料が無料になります。若い世代の方々には、非常に魅力的なサービスです。
初心者
電話やウェブサイトを通じたサポートが手厚いため、投資が初めての方でも安心して取引ができます。
以上のような方々には、松井証券がおすすめです。手数料やサポート体制、情報ツールなどを考慮し、松井証券が自分に合っているかどうか検討してみてください。
積立NISA・iDeCoとの相性

松井証券は、積立NISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)との相性も良いといえます。それぞれの制度について簡単に説明し、松井証券との相性について解説します。
積立NISAとの相性
積立NISAは、非課税の証券口座で毎月一定額を積み立てて投資する制度です。松井証券では、NISAの株式手数料が0円なので、コストを抑えたい投資家におすすめです。また、投資信託の取扱本数は少ないものの、現金還元サービスが利用できるため、運用コストをさらに節約できます。
iDeCoとの相性
iDeCoは、個人が自分の年金資金を自由に運用できる制度です。松井証券では、iDeCoの取扱商品が豊富で、手数料も比較的安いため、長期運用を考えている投資家に適しています。さらに、松井証券のツールを活用すれば、運用商品を自分で選び、パフォーマンスを確認することができます。
まとめると、積立NISAやiDeCoに関心がある投資家にとって、松井証券は低コストで利用できる魅力的な証券会社です。ただし、投資信託の取扱本数が少ない点は注意が必要です。自分の投資目的や運用方法に合った商品が揃っているかを事前に確認しましょう。
まとめ
この記事では、松井証券の特徴や評判・口コミ、取引手数料、積立NISA・iDeCoとの相性などを徹底解説しました。まとめると、松井証券は以下のような点が魅力的です。
- NISAの株式手数料が0円で、取引コストを抑えられる
- アクティブトレーダー向けサービスや投資信託の現金還元サービスなど、多彩なサービスを提供
- スマホアプリで手軽に取引ができる
- 豊富な無料ツールが利用可能
- 25歳以下は取引手数料が無料
ただし、投資信託の取扱本数が少ない、外国株式取引に手間がかかる、手数料が割高などのデメリットもあるため、自分の投資スタイルに合わせて検討することが大切です。
松井証券は、手数料を抑えたいデイトレーダーや情報ツールを活用したい人、25歳以下の投資初心者に特におすすめです。また、口座開設手順も簡単で、手厚いサポートが受けられるので、初めての投資家でも安心して利用できます。
最後に、松井証券のサービスを最大限に活用するために、口座開設時にはお得なキャンペーンをチェックしましょう。松井証券を利用することで、効率的な投資が可能になります。
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